「土壁や木造家屋の良さを活かした
古民家カフェ」
STORE RENOVATION | ペコーラパーラ
壁を取り払って柱や梁を追加し、鉄と足場板で作り直した階段。 抜けのいい空間に仕上げた。
天井をぶち抜いて表れた2階の床下がいい味わい。 今では珍しい土壁はそのまま活かして、店内からも見えるように入口上部の壁をガラス張りに。
オーナーお気に入りの足場板を使ったカウンター席。お客様がいない時は、ここで事務作業をすることも。
調理場の天井は、住居だったときの床板を再利用。壁面も当時のタイル壁をそのまま活用。
物販コーナーとして、入口の壁面に足場板で棚を設置。 手作りクッキーやアクセサリー、オーナーが仕入れた食器などをディスプレイ。
収納がたくさん欲しいというオーダーに応えて、座面を外すと収納ボックスになるベンチを制作。
金沢のホテルを参考に、木材を組み合わせて制作したレジコーナーの天井。
トイレ横には広めの洗面スペースを設け、タイルと大きなミラーでSQUAREらしい空間に。
元々は勝手口だったところをカフェの入口に。和テイストの扉をオリジナルで制作し、外壁にトタンを貼り、竹を植えて古民家カフェの雰囲気に。
入口と小さなガーデンスペースに設置しているベンチは、リノベーションの際に出た廃材の柱を再利用したもの。
ワークショップなどで活用している2階のレンタルスペース。壁紙を剥がしたままのラフな仕上がりにして、コスト削減。
店内はすべてSQUAREの家具で統一。野菜たっぷりの週替わりランチや手作りケーキなど、手の込んだフードメニューが人気。
豊中市の町工場が並ぶエリアにある古民家カフェ「ペコーラパーラ」は、可愛らしい羊の看板が目印。元々は、オーナーのお姉さんのご主人のご実家だった一戸建て。築70年ほどの建物は傾いていたためジャッキアップして整え、剥がれた瓦や雨漏りがする天井部を補修。壁や天井を取り払い、味わいのある躯体を剥き出しにして、昭和の日本家屋が心地いいカフェへと生まれ変わった。SQUAREのことは、姉の紹介で知ったというオーナー。「ちょっと男っぽい内装にしたかったので、SQUAREは理想のテイスト」だったそう。「以前の建物の良さを残して廃材を活用するなど、コスト面もすごく考えてくださいました」と語る。「交通の便が悪い立地なので、SQUAREの林さんが私以上に経営の心配をして、集客のための提案をリストアップした紙をくださったことも。私がマイペースなのでなかなか実行に移せてないんですけどね」と笑う。「うちのコーヒーは、林さんに紹介していただいたkawakami coffee roasterのオリジナルブレンド。カフェオレにも合う濃いめの味わい」が人気で、川上さん直伝のハンドドリップで淹れるコーヒー目当てのお客様も多いのだとか。2階のレンタルスペースではワークショップやイベントを開催していて、「ご飯やケーキを食べて、コーヒーを飲みながら本を読んだり、ゆったりと長居していただけるカフェにしたい」そうだ。木造建築のぬくもり感じる、懐かしさと新しさが同居した素敵なカフェは、時間がゆっくり流れているように感じる。