ケース15:Pane Volareのケース

「アンティーク家具を活かした
異色の空間。」

STORE RENOVATION | Pane Volare (ベーカリー)

ケース15:Pane Volareのケース

奥様が購入したお気に入りのアンティーク家具を、正面の外観はそのままに裏側は厨房から使いやすいように引き出し部をくり抜いてレジカウンターにリメイク。
壁に設置したパン棚は、アイアンを真鍮色に塗装して、無骨さを抑えた上品な印象に。

通りから店内のパンが見えるように、外壁をぶち抜いて新しい窓を設置。

バーカウンター奥の壁は、無垢材とアイアンを組み合わせたオープンシェルフに。 海外出張先で購入した酒や、お土産でいただいた世界中の酒を並べ、商談の話題づくりにすることが狙い。

アンティークミシン台の上に、他の家具に合わせて調色して表面加工した天板を設置し、パンのディスプレイ棚に。

新設した店舗入口の扉には、普段のSQUAREでは使わない明る目の木材を使用し、
奥様セレクトのアンティーク取っ手を設置。足元には真鍮プレートで雨の跳ね返り対策も。

オーナーの声

豊中市にある「Pane Volare」は、具だくさんの惣菜パンやサンドイッチが人気のベーカリー。ご主人は、SQUAREが以前手掛けたgruppettoベーカリーで働いていたことがあり、そのご縁で新規オープンする店舗リノベーションのご相談を受けた。打ち合わせを進めるなかで、「実はヨーロッパのアンティーク家具が好きなんです」と奥様から遠慮がちな言葉が漏れ、「それなら、アンティークテイストでいこう!」と、プランをシフトチェンジ。奥様が選んでいたアンティーク家具に合わせて什器を製作し、いつものSQUAREとはひと味違う店舗が完成した。本来であれば、SQUAREの持ち味を活かせないのでお断りする案件だが、人のご縁を大切にしてチャレンジした仕事。アンティーク家具に色やデザインを合わせて調色や削り加工した什器の製作は、SQUAREにとって初の試み。正解がわからず、試行錯誤を重ねて仕上げた思い出深い店舗となっている。「SQUAREテイストではないのに、無理なお願いを聞いていただきました。理想通りの仕上がりに、妻も喜んでいます」とご主人。開店当初よりパンの種類が倍近くに増えているため、棚の増設をするなど、今でも店舗の改良は続いている。

物件詳細
工期4ヶ月
改装費用1350万円
施工面積43.38m2
構造木造
所在地豊中市
築年数35年

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