林:これまでのオフィスリノベーションの場合、最終的には一般的な事務所のイメージを超えない無難なプランに落ち着くことが多かったんです。でも、石原さんは違った。
石原:最初に林さんが描いてきた図面は、普通の事務所みたいな感じで。
「こんなんちゃうねん、求めてるのはいつものSQUAREなんだから」って言ったの、覚えてます?
林:そうそう! 過去の経験があったから、最初はすごく控えめな提案でした。
そしたら「SQUAREらしく本気でやって」って言ってくださって。
石原:SQUAREの店舗やモデルルームを見て、テイストはわかっていたし林さんの感覚がすごく好きなんで、思い切りやって欲しかった。
オフィス扉のアイアンの取っ手加工とか、最高にかっこいい!
林:「やりたい!」と思っていたことを自由にやれたのが、すごく楽しかったです。 本当に嬉しいお仕事でした。
石原:一枚板のデスクもレンガ張りの壁面も林さんの提案で。
林:業者の人は、レンガが剥がれるんじゃないかって消極的でしたけどね。
石原:林さんなら必ずかっこよくしてくれるだろうと思ったから、全然不安はなかったです。実際、完成してから6年経っても不具合は一切ない。
林:それは良かったです。実は、新築物件ってリノベーションより空間をイメージするのが難しかったんですよ。「好きにやって」と言っていただいて、自由度が高いのは嬉しかったけど、その分悩みました(笑)。
林:新しいオフィスに対して周りの反応はいかがですか?
石原:お客さまや仕入れ先の反応がすごくいいです。私たちの業界でこんなオフィスは他にないから、感動してくれます。道路から窓越しにオフィスを見て、「事務所改装の参考に見させてください」と、訪ねてくる人もいたし、社員募集にも大勢の応募があって、途中で打ち切ったくらい。
仕事の幅も広がって、移転してからの新規受注率は過去最高です。
林:何より嬉しいお話です!
石原:オフィスにこだわったことで、人が集まるし、インパクトがあるからお客さまの印象にも残る。投資よりリターンの方が大きいですよ。実際は、投資というより自分がやりたかっただけ、なんですけどね(笑)。
毎日を過ごす場所なので、社員みんなが「ここで働きたい」と思えて人に自慢できるようなオフィスにしたかった。
林:そう思っていただけるオフィスを目指しました。オフィスは企業イメージを伝える役割があるし、快適な空間だと仕事のモチベーションも上がるから。
石原:ウチの若い社員はバイクに乗っている人が多くて、遊びにも真剣。そのあたりが、林さんと似ているんじゃないかな。
林:同じですね。仕事も遊びも本気。手を抜かないです。何でもトコトンやる。
石原:そういう感覚って、大事だと思いますね。私も物に対するこだわりや思い入れが強くて、その分、ちょっとした事も気になる。今回の施工でも、他の人だったら細かく指示しないと納得いく仕上がりにならなかったと思う。でも林さんなら任せきりでも不安がなくてラクでしたね。「なるほど、こんなやり方があるのか! さすが!」って、いい意味で期待を裏切ってくれるのが楽しかった。
林:自分が納得できないと気持ち悪いから、お客さまのオーダーでも良くないと思うことはハッキリ言います。
石原:ちゃんと意見を言ってくれるから信頼できる。
仕事をするうえでもこだわりは大事で、ウチの社員も一度任された仕事は何があっても最後までやりきる。
現場で判断して行動してくれるので頼もしいですよ。
林:社員の皆さんは石原さんの普段の姿勢を見ているから、自然とそうなるんですよ。
「社長ならこうやるだろうな」って考えて、納得いくまでやり抜くんじゃないですかね。
石原:そうだと嬉しいですね。
林:石原さんみたいに仕事でもプライベートでもこだわりを貫いている生き方ってかっこいい。すごく共感できるし、会うと刺激をもらえて、自分もしっかりやろうと思います。
石原:ありがとうございます。
次は、旧社屋のリノベーションもお願いしたいです。またご相談させてください。
林:こちらこそ、よろしくお願いします。今日はありがとうございました。