TALK SESSION

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kawakami coffee roaster 川上 紘生 株式会社スクエア 代表取締役 林  貴徳

SQUARE FURNITUREがリノベーションを手掛けた自家焙煎のスペシャリティコーヒー専門店kawakami coffee roaster(以下、カワカミ・コーヒー)。

カウンターのみの店は平日でも行列ができる人気店だったが、2023年4月火事に見舞われた。 そして現在、SQUARE FURNITURE COFFEE STANDで火・水・木曜の週3日、間借り営業をしている。

火事からの復活、コーヒーへの想い、そしてこれからのことなどを、カワカミ・コーヒーの川上氏とSQUARE林が語り合った。

コーヒーを飲むのはどんな時?。

コーヒーを飲むのはどんな時?

コーヒーを飲むのはどんな時?。

川上:毎朝必ず、ハンドドリップでコーヒーを淹れてます。 家で飲むのはもっぱらマイルドブレンド。 二日酔いでもどんなシーンでも飲みやすい味なので。

林:ボクは川上さんに出会うまで、コーヒー飲んでなかったからね。 カワカミ・コーヒーがボクのファーストコーヒー。

川上:最初の頃は、ずっと甘〜いカフェモカを飲んでましたよね。

林:今は、川上さんが作ってくれたSQUAREブレンドを仕事中もずっと飲んでる。

川上:SQUAREブレンドは、酸味が苦手な林さんのオーダーを受けて特徴のある深煎りの豆を選んでSQUAREをイメージしてブレンドしました。

林:ブラックで飲めるのはSQUAREブレンドだけ!美味しいし、お客様に出しても「ホントに美味しいね!」って言ってもらえる。葉山の店でも提供してるし、ゲストハウスにも豆やドリップバッグを置いてる。

川上:そうなんですか!嬉しいです。

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火事で店舗を失い、SQUAREで営業を再開

川上:火事で店舗が焼けたのが、2023年4月。林さんが駆けつけてくれましたね。

林:連絡を受けてすぐ、工房スタッフを連れて。とにかく助けに行かないと!って思ったから。

川上:林さんが焼けた店を見たときの第一声が忘れられない。「本物のロースターになったやん!」って笑ってくれて。その言葉がめちゃくちゃ嬉しかった。林さんのユーモアに救われました。

林:なぐさめの言葉はみんなが掛けるだろうから、ボクは背中を押してやろうと思ってね(笑)。

川上:同情されるのはイヤだったから、林さんに笑い飛ばしてもらって、スーッと気持ちがラクになりました。

林:川上さんにはSQUARE FURNITURE COFFEE STANDの豆を作ってもらっているし、ウチのカフェが人気店になったのも川上さんの力を借りたお陰だから、自分にできることは何でもやろうという気持ちだった。何よりボク自身がカワカミ・コーヒーのファンやしね。

川上:本当に心強かったです。そこからの林さんの行動力がスゴかった!

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林:残された物で商売する方法をすぐに考えて、SNSで情報を発信しつつ、SQUAREの一角を開放してカワカミ・コーヒーの豆を販売した。火事場から運び出したばかりの煤まみれの豆を並べて、募金箱を置いて寄付も募って。

川上: あっという間に売場を作ってくれて、とにかくやることが早かった!林さんの行動力に圧倒されました。

林:今は皆さんの善意の気持ちに素直に甘えるとき。川上さんは火事の後処理で大変だろうから、僕らができることをやったまで。

川上:予想以上にたくさんのお客様が集まってくださって、驚きました。実は先日も「募金箱はないんですか?」って、まだ言ってくださるお客様がいて。本当にありがたいです。皆さんに支えられているなって感じました。

林:本当はクラウドファンディングでも資金集めをしたかったんだけどノウハウがなくて、すぐ立ち上げられなかったけどね。

川上:でも、その後もゴールデンウィークなどに、SQUAREで豆の販売をさせてもらって。6月頃からSQUARE FURNITURE COFFEE STANDでの間借り営業をスタートした。

林:SQUAREのカフェは水曜・木曜を定休日にしてて、元々この場所をフル稼働させたいとずっと考えていたから。それなら、ウチがカフェをクローズしている日に川上さんが営業したらええやん!って。

川上:快く場所を提供していただけて、本当に感謝しかなかったです。営業できる場所があるって、こんなにありがたいことなんだって身にしみました。新しいお客様も増え、以前からのお客様も立ち寄ってくださいます。

林:前のカワカミ・コーヒーは入店できる人数が限られていたから、たくさんのお客様にゆったり過ごしてもらえるようになったのは、いいことだと思うよ。

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提供するモノへのこだわりが同じな二人

川上:正直に言うと、ボクは空間へのこだわりがなくて。コーヒーやフードを純粋に味わってもらえればそれでいい。

林:ボクは真逆。空間の良さが、味にプラスαの価値を与えると思ってるから。でも、二人のこだわりがぶつからないから上手くいってるんだと思うよ。店内を自分のカラーに変えたい人だったら、お互いストレスが溜まる結果になったはず。

川上:ホンマに、まったくストレスなくできています。

林:運び入れた焙煎機も存在感があっていい感じ。川上さんが豆を焙煎している姿をお客様に見ていただけるし、いい香りが立ちこめて、本格的なコーヒーを提供していることをよりアピールできるようになった。

川上:でも、空間にはこだわりがないけどコーヒーやフードへのこだわりは強くて。人に任せることができないんですよね。できることなら、何もかも自分でやりたい。それでは店が回らないからスタッフに任せている部分もあるけど、本当はサンドイッチのレタスの厚さまで気になる。

林:ボクもいっしょ!! ホンマは家具の製作も全部を自分の手でやりたい。でも任せられるところは任せていかないと経営が成り立たない。ただ、SQUAREの商品として期待以上のものを提供するために仕上がりは厳しくチェックしている。だから、自分の目が届かないような多店舗展開は無理。人を育てるのもホンマは苦手やし、自分は経営者向きじゃないと思う。

川上:ボクから見たら、充分スゴイ経営者ですけどね。学ぶことがいっぱいあります。行動力やフットワークの軽さも見習いたい。林さんって、コンビニに行くくらいの気楽さで「ちょっと葉山に行ってくるわ」ってフラッと出掛けるじゃないですか。

林:行きたいところに行くし、やりたいことはやったらえええやん!って思うからね。

対談風景 イメージ
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川上:林さんに影響を受けて、ボクも大阪から兵庫へ住居を移転したんです。店舗があった大阪で暮らしていたけど、元々好きだった海の近くに住もうと思って。以前より営業日が減ったので子どもと釣りに行ったり、家族と過ごす時間が増えて快適な生活です。

林:火事は本当に不幸な出来事だったけど、それをプラスに変える気持ちが大事やと思う。ウチの会社だって、これまでいろいろ大変なことがあったけど、何クソって、乗り越えてきたし、川上さんなら絶対に大丈夫!

川上:気が楽になります。でも、そろそろ自分の店舗を再開しようかなって、物件探しているところです。次の店では、本当に自分がやりたいことをしようと思っている。フードだけじゃなく、スイーツも増やしていきたい。

林:いいね!新店舗の改装も任せて!火事場から切り出して運んだカワカミ・コーヒーの看板は保管してるから。

川上:林さんが手描きしてくれた、思い出深い看板!

林:時々はSQUAREでも一緒にイベントやろうよ。

川上:これからもよろしくお願いします。こうして今も営業を続けられるのは、林さんをはじめ、たくさんの人の支えがあったから。ウチの火事で周りの店も延焼してしまったことは、本当に申し訳なく思っています。それなのに皆さん励ましの言葉をかけてくださって。支えてくださった皆さんに恩返しする気持ちで、これからも美味しいコーヒーを提供していきたいです。

kawakami coffee roasterの看板
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