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【家具修理】一脚を使い続けるという選択
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数年前にお納めした、SQUAREオリジナルのフォールディングチェアが、修理のために久しぶりにお店へ戻ってきました。革には長年ご愛用いただいた時間の痕跡が美しく刻まれ、経年の表情が感じられる風合いある一脚に。
修理をしてほしいとご連絡をいただいたとき、今も大切に使い続けてくださっているということが何より嬉しかったです。
新しいものに買い替えるのではなく、直して使い続けるという選択。その背景にある想いを想像しながら、今回の修理をお受けしました。
解けた糸を縫い直す

今回ご相談いただいたのは、革を木部に引っ掛ける袋状になっている箇所の修理。最も荷重する部分なので、日々使用いただいているうちに糸が解けてしまったのだそう。
フォールディングチェアは全て、オーナー・林が自らの手で製作しているアイテム。今回の修理も、オーナー・林の手で一から縫い直しました。


修理に使用する糸は、綿の白い糸。蜜蝋を糸表面に纏わせながら、一針ずつ縫い上げていきます。
綿の糸を使用している理由は、革と一緒に経年変化を楽しんでいただきたいから。頑丈につくるためにはナイロンが良いとされていますが、ナイロンは経年変化しない素材なので、革と馴染んで深みが増してくる綿の糸で製作しています。

目指すのは、一生をともにできる家具づくり

私たちの家具は完成した時が終わりではなく、使われることで少しずつ完成していくものだと考えています。
時間とともに変化を重ねること。そして、時折手入れをしながら使い続けること。そうした積み重ねの先に、それぞれの暮らしに馴染んだ家具の姿があるのだと思います。
今回の修理の様子は、公式インスタグラムにも掲載中。ぜひ私たちの思いを聞きに、覗いていただけると嬉しいです。