SQUARE JOURNAL Vol.01 HOMES

SQUARE JOURNAL Vol.01 HOMES

ORIGINAL KITCHEN
ORIGINAL KITCHEN

 はじまりは、一枚板のダイニングテーブルだった。 自分のために手に入れた、無垢一枚板の無骨なテーブル。その木肌の手触り、樹齢に刻まれた歳月が醸す存在感に惚れ、世界にふたつとない無垢材の魅力にすっかりハマってしまった。そこから家具づくりの挑戦が始まる。イメージしたのは、むかし観たアメリカ映画に出てくるような暮らし。ラフにペンキを塗ったコンクリートむき出しの壁、一枚板を打ち付けただけの棚には雑貨が無造作に並び、収納がわりの古びた木箱が積み上げられている。そういう空間に似合う家具をつくりたかった。無垢材とアイアンを組み合わせた飾り気のない無骨な家具が、SQUAREの原点だ。初めてのオリジナル家具は、無垢一枚板に鉄脚を付けたダイニングテーブル。テーブルが完成すると、それに似合う椅子、ソファ、シェルフ、TVボードと、扱う家具が徐々に増えていった。

 カッコイイ家具をひとつ買うと、そのテイストに合わせて他の家具も変えたくなるものだ。家具が揃うと、空間のイメージがガラリと変わる。服装まで変えたくなる。そして、その空間に似合う暮らしがしたくなる。家具からはじまり、最終的にはライフスタイルを丸ごとプロデュースすることが、SQUAREの目指すところになっていった。

結果、住まいのリノベーションまで手掛ける今に至っている。
決して最初からゴールが見えていたわけではない。

 SQUAREの設立は、服部緑地公園の近くにあるマンションの一室。そこから箕面市石丸の倉庫へ移転して本格的な工房を設置。そして、現在の箕面市船場東へ拠点を移してショールームとしての店舗空間がさらに充実。 念願だった、お客様にくつろいでもらえるカフェもオープンした。できることが増え、スタッフが集まり、人脈が広がり、お客様の要望に応えながら、進む方向がどんどん明確になってきただけ。いずれは家具を中心に、衣食住のすべてをトータルプロデュースできるようになりたい。そう考えるようになったのは、ここ数年のこと。 まだまだ成長過程の育ち盛りだ。

 いつだって、自分がワクワクするような家具をつくりたい。「カッコイイでしょ!」と、自信を持って勧められるモノを扱いたい。心地いい暮らし、愉しい大人の時間をたくさんの人に味わってもらいたい。それが、変わることのないSQUAREのプライド。 好きなことを追い求めて、進化のスピードはますます加速する。