The Round Table 2023 DISCUSSION

gruppetto bakery SHINGO FURUSAWA

gruppetto bakery SHINGO FURUSAWA

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味のある古びた洋館を改築した

gruppetto bakery

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林:古澤さんと川上さんは、出会った時には他の工務店にも声を掛けていた。なのにSQUAREにお願いしようと思っていただけたことが嬉しい。

古澤:最初にお願いした工務店は、こちらの意見を聞かずに図面を提示してきて。なんか違うなって印象だった。林さんからは、打ち合わせしながらいろんな提案があって一気に具体的なイメージが固まっていって。「お願いするならここしかない!」って思いました。

林:古澤さんが選んだ建物は、以前はレストランだった結構古い物件。かなり傷んでいたけど、屋根に外看板が設置されてて、アメリカのロードサイドにあるダイナーみたいな佇まいが魅力的だった。

古澤:いい雰囲気の建物だったので、手を入れれば良くなる気がしていたけれど、具体的にどうすればいいかがわからない状態でした。でもSQUAREさんが初回の打ち合わせから、どんどんアイデアを提案してくださって。安心してお任せできました。

林:パン屋のリノベーションを手掛けるのは初めてのことだったので、キッチン工事に苦労したのが印象に残っている。パン製造に使うプロ仕様のすごい機器が何台もあるし、給排水管を床下に上手く収める必要もあって。工務店と打ち合わせを重ねながら段差だらけの床を造り直す、かなり大がかりな工事になった。古澤さんは、動線を考え尽くして厨房機器を配置した図面を描いていたので、それを忠実に再現するため工夫しました。

古澤:使いやすい動線は決まっていたので、理想のキッチンにするため何度も図面を描き直しました。

林:売り場も素敵にリノベーションできたんだけど、オープン前に大事件が。

古澤:電気工事をお願いしていた業者さんの手違いで、店のオープンに電気が間に合わなかった。オープン告知をしてチラシも配布していたので頭を抱えてたら、林さんが「SQUAREでプレオープンしましょう!」って言ってくださった。

林:ありえないトラブルでしたね。SQUAREのショールームを開放してパンを販売してもらったら、信じられないくらい大勢のお客様が来てパンが飛ぶように売れる。SQUARE開店以来の大盛況だった!

古澤:開店前から外に並んでくださるお客様もいて、すごくいい宣伝になりました。いいスタートが切れて、ありがたかったです。

林:正直、そこまで売れるとは思ってなくて(笑)。売れ残ったパンは全部買い取るつもりでいたんだけど、あっという間に完売してしまった。

古澤:あの時のお客様が、今も常連さんとして店に来てくれてます。

2

限られた予算内で仕上げたカッコイイ空間

kawakami coffee roaster

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林:川上さんと最初に会ったのは、SQUAREが石丸(旧店舗)にあった時。

川上:店に置く家具を見に行ったのが最初。無垢一枚板のテーブルがすごく気に入って。

林:川上さんが、「今度コーヒー屋をやろうと思ってて、リフォームの見積を取ってる」って話てくれたから、「ウチでもできるから相談して」って言ったら、後日また店に来てくれた。

川上:実は、店舗の内装とかにこだわりはなくて、コーヒー豆の焙煎さえできればよかった。林さんに相談したものの、予算がなかったから内心ビクビクしてました(笑)。
林さんが物件を見に来た時、天井裏を覗いてすぐに「ぶち抜こう!」って言ったのが印象的で。決断が早くて驚きました。

林:壁や天井、床を取っ払ったらどういう表情になるか、それをイメージするのが僕らの仕事。快適に暮らすための住居ではないから、なんか気持ちいいなー。見てるだけで心地いいなーって店にしたい。

川上:大がかりなリノベーションをする予定はなかったんだけど、林さんにお願いして良かった。思い切って良かったと思ってます。

林:そう言ってもらえて良かった。川上さんの場合、打ち合わせしててもほんとに興味なさそうで(笑)。でも、厨房でコーヒーと向き合っている姿は別人みたいにめちゃくちゃ格好よかった。だから、いい店にしたかった。

川上:予算がなかったから、天井とかの塗装は全部自分たちでやって。大変だったけど、その分愛着のある店になった。

kawakami coffee roaster HIROO KAWAKAMI

kawakami coffee roaster HIROO KAWAKAMI

Fish house cafe YASUKO UOTANI

Fish house cafe YASUKO UOTANI

3

昭和の廃墟が劇的に生まれ変わった

Fish house cafe

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魚谷:私はSQUAREのお店があまりに素敵で一目惚れして。カフェをやるなら絶対SQUAREさんにお願いするって決めてました。だから物件が見つかったら真っ先にSQUAREさんへ相談しに行って、すぐ林さんに見に来ていただいた。

林:廃墟みたいな物件でしたね(笑)。

魚谷:そう、築35年くらいのボロボロのビルで。床は抜けそうだし、雨漏りもしてた。こんなに古くて大丈夫かな、本当にキレイになるのかなって、正直不安でした。でも林さんが「これはおもしろい! やりがいあるわ!」と言ってくださって。

林:躯体の鉄、コンクリートやブロックとか、好きな素材で構成されていたんで、絶対に格好よくなるってイメージできた。迷うまでもなく「やりたい!やらせてください」 って返事して。実際、壁や床を剥がして、天井をぶち抜いて、建物を裸にしたらすっごくカッコイイ空間になった。

魚谷:コンクリート剥き出し壁を、あえてムラのある塗装で無骨に仕上げてるのもカッコイイ。塗装をお願いした有馬の職人さんが「キレイに塗らなくていいんですか?」って戸惑ってました(笑)。
見違えるほど素敵なカフェになって、お客様が店内の写真を撮ってくださるのが嬉しい。

リノベーションを手掛けた店には
みんな繁盛してもらいたい

林:僕、かっこつけてる訳じゃないけど、ウチに仕事を依頼してくれたお客さんにはお金を還元したいと思ってて。だから手掛けた店舗がオープンしたら、スタッフ全員をその店に行かせてる。いろんな時間帯に3〜4人ずつで行くことで、オペレーションの練習にもなるから。で、お腹がはち切れるくらい、たくさん注文するように言ってる。オープン当初のまだお客様が少ない時期に、わずかでも売上に貢献したくて。グルペットさんは最初から繁盛してたから、そんな必要はなかったけど、店に行くと美味しそうなパンがいっぱいあるからトレーが山盛りになるくらい大量に買ってしまう。とにかく、関わったお店がみんな潤ってほしい。

魚谷:ウチのカフェにも、いろんなスタッフの方が食べに来てくださってありがたいです。林さんは奥様を連れて来てくださったことも。

林:川上さんにはSQUAREのコーヒースタンドのことでお世話になってる。川上さんの店舗をリノベーションしてた頃、いつかSQUAREでもカフェをしたいと思っていた時期で。僕はコーヒーのこと全然知らなかったから、豆の仕入れ先は川上さんの所しか選択肢になかった。オープン当初は川上さんの店も今のような行列店ではなかったから、売上にも貢献できるかなと思ったし。

川上:SQUAREのお客さんが店に来てくれることもあって、嬉しいです。

林:川上さんの店は、サンドイッチも美味しいし、フレンチトーストは絶品! だからレシピを教えてもらって。コーヒー豆もフードのレシピも川上さんから提供してもらってるから中途半端なことはできないと思って、ウチのスタッフを数ヵ月、川上さんの店へ修行に出した。今も時々、川上さんに抜き打ちでSQUAREへ食べに来てもらってる。味が落ちてないかチェックしてもらうために。

川上:SQUAREのカフェで、kawakami coffeeの名前を出してくれてるのが、ありがたいです。

SQUARE  FURNITURE CEO TAKANORI  HAYASHI

gruppetto bakery SHINGO FURUSAWA

kawakami coffee roaster HIROO KAWAKAMI

Fish house cafe YASUKO UOTANI

やりたいことを貫いていると
店の個性が固まっていく

林:皆さんそれぞれ、どんなことにこだわっていますか?

魚谷:私は秋田出身なので、カフェメニューは稲庭うどんやいぶりがっこなど、秋田の食材にこだわっています。秋田まで交渉に行って、JALのファーストクラスで提供しているチーズケーキも仕入れたんです。秋田のレアな日本酒飲み比べセットもあるんですが、それを目当てに三宮から毎週通ってくださるお客様もいる。

古澤:ウチは近所の農家から仕入れる朝採れ野菜やハチミツなど、地元の食材を多く使っています。普通はパンに使わないような食材も組み合わせて、毎日違ういろんなパンを作ってます。

林:グルペットさんはパンの種類が多くてどれも美味しそうで、見てるだけでワクワクする!

古澤:パンの種類が少ないと寂しいから、いろいろ作ってるうちにどんどん種類が増えていって。仕込みに時間がかかるから、営業は週4日だけ。

川上:ウチは6席しかない店なので、入店人数や時間を制限しています。カフェじゃなくて、コーヒー豆の販売がメインだから。

林:リノベーションした時はがんばって席数多く作ったのに、どんどん減らしてるでしょ。豆の袋が増えていって、席数が減っていく(笑)。

川上:接客が苦手なんです。コーヒーが好きで豆を買いに来るお客様を大切にしたいから。同業者からは「普通、席数増やしたいだろ」って、あきれられてます(笑)。

林:インスタ見ると、来店ルールがいっぱい書いてある。
でも、それでいいと思う。本当に来て欲しいお客様のために、自分がやりたい店にすればいい。それでも、行列になるくらいお客様が来てるんだから。

川上:行列になるのは、席数が少ないからなんですけどね(笑)。

林:SQUAREも川上さんの真似をして、小さな子どもの入店は禁止にした。子どもたちが店内で騒いで走り回ると、他のお客様の迷惑になるから。本当は、おとなしいお子さんは入れてあげたいんだけど、不公平になるから。子ども連れのお客様にはテラス席を利用していただくようにしている。

魚谷:ウチは観光地ってこともあって、子ども連れのお客様が多いです。看板犬が子どもたちに人気で。

林:飲食店に犬がいつも居るっていう発想は、僕にはなかった。

魚谷:犬がダメな人には来ていただかなくてもいい。それでいいんです。

林:店を気に入った人だけが来てくれればいい。そういうスタンスって大事。
たくさんのお客様にSQUAREを知っていただいて、ようやくそう言えるようになってきた感じ。

川上:そうですね。オープン当初はとにかくお客様に来てもらいたいから。最初は低価格のモーニングもやってたけど、回転率が悪くて。お客様が増えてきたので、値段設定を変えて席数を減らして、自分がやりたいスタイルの店になってきた。結果的にはいいお客様が残っている。

古澤:ウチのパンは、結構高めの値段設定にしているからか、いいお客様ばかり。クレームもないです。

営業してみて気づくことがあるから
店舗の内装もメンテナンスが必要

林:古澤さんは、この中でダントツに忙しい店ですよね。

古澤:おかげさまで、たくさんのお客様に来ていただいてて、駐車場が足りないのが悩み。お客様の回転を上げるために、SQUAREさんにお願いしてレジ台とパン棚を増やしたんですけど、それでも混雑している。
最初はイートインコーナーも作る予定だったけど、その余裕がない。

川上:ウチの店も追加でテーブルやテイクアウト専用の窓を作っていただいた。
気になることが出てきたら、その都度対応していただいている。

林:リノベーションって、完成したら終わりじゃない。実際に営業したら、使い方も変わっていくと思うから、不便があれば何でも気軽に相談してほしい。使い勝手のよくなるデザインを提案できるから。

魚谷:私は自宅もSQUAREさんにリノベーションしていただいて。

林:ヤバイくらいカッコイイ家になった!

魚谷:主人もすごく気に入ってて、キッチンが素敵なので料理が楽しくて。外出しなくなりました。
次は、店の地下のリノベーションをお願いしたいです。主人がバルをしたいって言ってるので。

gruppetto bakery SHINGO FURUSAWA

Fish house cafe YASUKO UOTANI

kawakami coffee roaster HIROO KAWAKAMI

SQUARE  FURNITURE CEO TAKANORI  HAYASHI

店舗経営の喜びは
何度も来店してくださるお客様の存在

林:先日、古いお客様が創業当時に買った僕の作品を持って訪ねてきてくれた。昔のお客様が、移転したこの店にもたくさん来てくれて、続けてて良かったって思う。

古澤:週4日の営業日に欠かさず来てくれる人や、1日に2回来店するお客様もいて、ありがたい限りです。

川上:妊娠中に来ていたお客様が、生まれた子どもを連れて来てくれたことがあって。常連さんがいるのは嬉しいです。

魚谷:有馬は観光地なので1度限りのお客様ばかりだと思ってたけど、毎年来てくれる方もいて、意外にもリピーターが多くて驚いてます。最近はアジア系の観光客も多くて、看板犬の柴犬を見に来る。海外では柴犬が人気みたいで、グッズを作ったら飛ぶように売れてます。

林:皆さん有名店になっているのが本当に嬉しい。店舗リノベーションの相談に来るお客様に、事例として皆さんの店名を挙げると「知ってる! あそこもSQUAREさんだったんですか!」ってなる。人気店を手掛けていることでSQUAREへの信頼度が増して、安心して任せていただけるのがありがたいなって思う。

古澤:「店をやりたいから、参考に店内の写真を撮らせてください」っていう人が時々来ます。

川上:「SQUAREさんから紹介されました」って、店内を見に来る人いますね。

林:営業として、「カッコイイ店を造ります」っていうのは当たり前だから。「ウチが手掛けた店を見に行って、気に入ったらまた相談に来てください」って言ってる。

魚谷:店も自宅も大満足の仕上がりです!

古澤:今、悩んでいることってありますか?

林:やりたいことが多すぎて困っている。コロナでここ3年アメリカに行けてないから、2023年はアメリカに行きたいし。コーヒースタンドをリニューアルしたから、新しいメニューも作りたい。バーガーをやりたいのでバンズを古澤さんにお願いしたいけど、自分の店のパンだけで手一杯だから無理ですよね。

古澤:スタッフをあまり残業させられないから・・・難しい。キッチンも手狭になってきたし、売り場と駐車場が足りなくなってきたので、もっと広い所に移転したいけど、北摂で条件に合うところはないですね。

川上:2号店を考えてるけど、任せられる人がいなくて、なかなか踏み切れない。

林:2号店を出すなら目の届く場所でないと、品質を保つのが難しいと思う。
SQUAREは葉山に2号店を出したから、他人に任せると目が届かない。それは嫌なので、平日は店を開けない。僕かウチのスタッフが行ける週末だけオープンしている。最初は売上がなかったけど、今では大阪ではありえないような、有名人や有名建築家との仕事ができるようになった。地域性も客層も全然違う場所を選んだことで、仕事の幅が広がった。
「SQUAREにお願いしたい」っていう人の仕事ができればそれでいい。年齢も重ねてきたし、我が儘にやっていこうって思ってる。

魚谷:私は、SQUAREさんに店舗の地下をリノベーションしていただいて、昼間は私がカフェを、夜は主人が地下でバルを営業するのが夢です。

林:バルの計画が固まったら、また相談してください。カッコイイ店にします!今日は皆さん、ありがとうございました。
今後もSQUAREらしいリノベーションで、オーナーの想像を上回るカッコイイ店舗を造り続けます。

物件の資産価値を高めるSQUAREのリノベーション。
SQUAREのリノベーションは、無骨でカッコイイ家具のテイストからイメージを広げた空間づくり。 ハウスメーカーや工務店とは一線を画す、個性的なリノベーションを行っています。 他にはない唯一無二の空間デザインは、お客様が所有する不動産の資産価値を高めるものです。
投資目的で不動産購入を検討している方、物件の売却をお考えの方はぜひ一度SQUAREにご相談ください。
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